パソコンでCD・DVDが再生できない!ディスクを読み込まないときの対処法

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パソコンにCDやDVDを挿入してもディスクが読み込まれず、音楽や映画が再生できないことがあります。これはディスク自体に問題があったり、パソコンの設定やドライブに原因があったりすることが考えられます。

今回はパソコンでCDやDVDの再生や読み込みができない原因と、その対処法についてご紹介します。

パソコンでCD・DVDが再生できない・読み込まないのはなぜ?

CDやDVDをパソコンに挿入しても一向に認識されない、途中で再生が止まってしまう、特定の箇所だけ再生できない、あるいは「メディアが対応していない」などのエラーメッセージが表示されるなど、CDやDVDが再生できない場合があります。

これらの原因は大きく分けて3つ考えられます。1つ目はCDやDVDのディスクに原因がある場合。2つ目はパソコンの設定に原因がある場合。そして、3つ目はパソコンのドライブに原因がある場合です。これら3つのケース別に原因と対処法について、これから見ていきましょう。

ディスク(CD・DVD)に原因がある場合の対処法

1つ目はCDやDVDのディスクに原因がある場合です。

ディスク(CD・DVD)に汚れがある場合

ディスクにホコリや指紋などの汚れがついていると、うまく再生できない場合があります。データ読み取り面に汚れがあるか確認し、もし汚れていたら、専用のメガネ拭きなどを使ってやさしく拭き取りましょう。そのとき、力を入れて強く拭き取ってしまうと、ディスクに傷がつく原因になるため注意が必要です。

またDVDやCDのクリーニングができる専用のクリーナーもあります。費用はかかりますが、自分でクリーニングするのが不安な方は、購入を検討すると良いでしょう。

ディスク(CD・DVD)に傷がついている

ディスクに傷がついていることも、うまく再生できない原因の一つです。このようなときは、ディスクを歯磨き粉や研磨剤で磨くことで、ディスクの復旧が可能な場合があります。

手順としては、まずディスクのデータ読み取り面に歯磨き粉や研磨剤を少量つけて、柔らかい布などでまんべんなく広げてのばしてください。そしてディスクの中心から放射状に直線から外側に向かって磨きます。このとき円を描くように磨いてしまうと、かえってディスク全体に傷がつく原因となるので注意しましょう。

その後、ディスクを水できれい洗い、乾燥した柔らかい布できれいに拭き取り、乾かします。ディスクが完全に乾いたら、パソコンに挿入して再生できるかどうか試しましょう。

ディスクに深い傷がついていた場合、自分で復旧することは困難です。もし自分でやっても復旧できなかった場合、ディスクの修理専門店に依頼することをおすすめします。

ディスク(CD・DVD)が経年劣化により不良を起こしている

DVDやCDのディスクは経年劣化を起こします。ディスクが劣化してしまうと、ドライブに挿入しても正常にデータの読み取りができないことがあります。記録したデータはデジタルデータなので劣化することはありませんが、ディスク自体は10年から30年が一般的な寿命です。ディスクの寿命を少しでも長くするためには、直射日光を避けたり、高温多湿の環境を避けて保存したりするなどの適切な管理をしましょう。

また、高精度な部品を使用している再生プレイヤーなら、ある程度ディスクが劣化していてもデータが読み込めることもあります。ディスクをパソコンに挿入しても読み込めなかったら、このようなプレイヤーで再生できるかどうか、試してみてください。

パソコンの設定に原因がある場合の対処法

2つめはパソコンの設定に原因がある場合です。

再生ソフトがインストールされていない

最新のWindows10はWindows8.1と同様に、デフォルトではDVDの再生ができません。DVDを再生するためには、パソコンにDVD再生ソフトをインストールする必要があります。インターネットでWindows10に対応した無料のDVDプレイヤーがいくつか公開されているので、お好きな再生ソフトをインストールすると良いでしょう。

また地デジ放送の番組をダビングしたDVDの場合、CPRMと呼ばれる著作権保護技術によってデータが保護されています。このようなDVDをパソコンで再生する場合、CPRMに対応したDVDドライブとCPRMに対応したDVD再生ソフトが必要です。CPRMに対応したDVD再生ソフトの多くは有料ですが、パソコンショップやネットショップにて数千円程度で購入できます。

パソコンにコーデックがインストールされていない

DVDをパソコンで再生するには、MPEG-2というコーデックがパソコンにインストールされていることが必要です。

そもそもディスクに保存されている音声や動画は、データ容量が大きいため圧縮されています。その圧縮されたデータを再生するために復元するプログラムが、コーデックです。コーデック自体はライセンスの関係で有料ですが、無料のDVD再生ソフトをインストールすることで、同時にコーデックもインストールされることがあります。

パソコンのドライブに原因がある場合の対処法

3つ目はパソコンのドライブに原因があるケースです。

ドライブとはパソコンに付属しているCDやDVDのディスクを挿入する部品を指します。多くのデスクトップパソコンには標準で搭載されていますが、ノートパソコンにはドライブが付属していないことがあります。ドライブが付属していないパソコンには、USB接続に対応したドライブを別途用意しパソコンと接続することで、CDやDVDの再生が可能です。

データを読み取るレンズが汚れている

ドライブにはディスクのデータを読み取るレンズがついており、使用環境によってはこのレンズにホコリや汚れがつくことがあります。タバコの煙に含まれるヤニも、レンズが汚れる原因です。

このようにレンズが汚れた場合は、市販のクリーニングセットを使用すると、きれいに掃除できます。クリーニングキットには、工業用アルコールを綿棒などに付けてレンズを直接拭くものと、クリーニングディスクを使用してレンズを掃除するタイプのものがあるので、お好きな方を選んでください。

レンズを直接拭く際に水道水などの水を使ってしまうと、レンズに水垢が残りかえって汚してしまうため、必ず専用のアルコールを使いましょう。

クリーニングディスクを使う方法は、専用のディスクをドライブに挿入して再生させるだけです。手軽に掃除ができるので、まずはこの方法から試してみると良いでしょう。

ドライブが故障している

特定のDVDやCDのディスクではなく、どのディスクを挿入しても再生ができない場合は、ドライブが故障している可能性があると考えられます。このような場合は、ドライブを修理するか、新しいドライブに交換する必要があります。パソコンに付属しているドライブの交換は、自分で行うことが難しいので、修理業者に交換を依頼することをおすすめします。

おわりに

パソコンでCDやDVDが再生できないトラブルと対処法についてご紹介しました。

ディスクの汚れや傷が原因である場合は、自分でクリーニングしたり復旧したりすることで、再生できるようになることがあります。またDVDの再生には専用のソフトが必要なことも述べました。

ドライブが故障している場合は、修理や交換することで解決できます。いずれにせよ、自分で解決できない場合は、詳しい人に見てもらうか、パソコンショップや修理業者へ依頼して解決することをおすすめします。