「パソコンが欲しいけど、どんなものを買ったら良いのかわからない」「ちゃんと使えるなら安く手に入る中古のパソコンでいいと思っているけど、選び方や注意点を知りたい」そんな疑問をお持ちではないですか?
中古のパソコンにはさまざまなメリットとデメリットがありますが、しっかりと理解して買えば、決して悪い買い物にはなりません。
ここでは中古のパソコンのメリットとデメリット、そして良い中古のパソコンを買うために知っておきたい注意点をご紹介します。
中古のパソコンってどんなもの?
中古のパソコンとは、簡単に言うと過去に誰かが使っていたパソコンのことです。一定期間使用された後で、廃棄される予定のパソコンが、回収業者に引き取られてメンテナンスされて中古のパソコンとして店頭に並びます。
あるいは個人や企業のユーザーが使用していたパソコンが、中古のパソコンとしてパソコンショップに一括で買い取られ、それが中古のパソコンとして販売されることもあります。
回収されたり買い取られたりした中古のパソコンは、そのまま販売されることはなく正常に動作するか検査され、クリーニングを経て店頭に並ぶことがほとんどです。そのため、ジャンク品扱いのものを除けば、全く動作しない状態で販売されていることは少ないでしょう。

中古のパソコンってどうなの?メリットは何?
ここでは、中古のパソコンを購入・使用するメリットについて紹介します。
【メリット1】新品よりも価格が安い
中古のパソコンの最大のメリットは、新品のパソコンに比べて低価格で購入できる点です。機種によっては、通常の半額以下の値段で購入できるケースもあります。
また、中古のパソコンと聞くと使い古されたものというイメージが浮かぶかもしれませんが、メーカーの最新機種のパソコンが中古の市場で流通することもあります。
【メリット2】2台目のパソコンとして使いやすい
すでにパソコンを所有している人にとって、中古のパソコンは2台目のパソコンとしておすすめです。
例えば、パソコンは基本的に自宅でデスクトップパソコンを使っているが、外出先で使うための中古のノートパソコンを新しく購入するというケースです。外出先でちょっとしたメールや文書の作成、インターネットの閲覧をする程度ならばそれほど高い性能は必要としませんので、やや型が古い中古のパソコンでも十分でしょう。
また、中古のパソコンなら、傷やダメージなどに対してそれほど神経質にならず気軽に持ち運びできる点もメリットです。
中古のパソコンはここに注意!3つのデメリット
中古のパソコンにはデメリットもあります。購入を検討する前に、どのようなデメリットがあるのかをよく理解しておきましょう。
【デメリット1】メーカーの保証を受けられない
新品のパソコンの場合はメーカー保証が付いてきます。保証期間中は故障してもメーカーの負担で修理や交換などが可能です。
しかし中古のパソコンではこのような保証はありません。中古パソコン専門店で購入した場合は、販売店が独自の修理保証を設けている場合もありますが、メーカーの保証とは内容や問い合わせ先が異なるため注意が必要です。
【デメリット2】付属品が欠品していることがある
中古のパソコンでは一部の付属品が欠品している可能性があります。例えば、操作方法が記載されているマニュアル(取り扱い説明書)や外箱、キーボードやマウスなどです。
しかしマニュアルなどはメーカーのWebサイトにPDFファイルとして公開されていることもあり、キーボードやマウスは付属品以外のものでも問題なく使用できます。付属品以外がしっかり使えるなら中古品でも十分問題ないという方であれば、それほどデメリットにはならないでしょう。
【デメリット3】キズ、汚れ、破損がある
中古のパソコンの中には表面にキズや汚れがあるものや、一部破損しているものもあります。パソコンとして通常の使用には問題がないことがほとんどですが、気になる方は購入時に現物をしっかりチェックしたほうが良いでしょう。
目立つキズや汚れ、破損がある場合、他の中古のパソコンと比べて安価で販売されている可能性があるので、あえてそのような商品を選ぶのも選択肢の1つです。

中古のパソコンはどんなお店で買うべき?
中古のパソコンはさまざまな方法で購入できます。ここでは「リサイクルショップ」「オークションサイト」「中古パソコン専門店」で3つのケースをご紹介します。
リサイクルショップで買う場合
リサイクルショップは、パソコンだけでなく一般家電や家具、洋服などさまざまな中古品を販売している店舗です。リサイクルショップでは中古のパソコンだけでなく、パソコン周辺機器なども合わせて安く購入できるメリットがあります。
しかし、リサイクルショップのスタッフはパソコンについて詳しいとは限りません。購入した中古のパソコンが初期不良を起こしていたり起動しなかったりした場合、技術的なサポートは受けられない可能性があることもデメリットとして押さえておきましょう。
オークションサイトで買う場合
オークションサイトでは、個人あるいは法人が出品しているものを落札する形となります。メリットは、出品されているパソコンによっては非常に安く購入できる点があげられます。
しかし、オークションサイトで購入できる中古のパソコンには基本的に保証はつかないというデメリットもあります。出品者の中にはわざと粗悪なものを出品する悪質な人もいるので、中古のパソコンの入札前に商品の説明はもちろん、出品者のプロフィールや評価も十分に確認することをおすすめします。
中古パソコン専門店で買う場合
中古パソコン専門店には実店舗とネットショップの2つがあります。
実店舗で購入する場合、実際の中古のパソコンを見ながら購入できる点が最大のメリットです。しかし小規模の店舗の場合、店頭での品ぞろえが少ないこともあります。
ネットショップの場合はインターネットでさまざまな店舗から検索できるので、豊富な品ぞろえをじっくりと比較検討しながら検討できるメリットがあります。また同じ性能の中古のパソコンなら、ネットショップのほうが安く購入できることもあります。
しかし現物を確認することはできないので、ネットショップで画像や説明などを頼りにしてパソコンの状態を確認してから購入する必要があるでしょう。
良い中古のパソコンを買うために知っておきたい注意点
パソコンのOS(Windows)のバージョンに注意
中古のパソコンでは、パソコンのOS(一般的にはWindows)のバージョンが古い場合があります。現在のWindowsの最新バージョンはWindows 10です。中古のパソコンの中には、それよりも古いWindows 7やWindows 8.1などが搭載されていることがあります。
古いWindowsは将来的にセキュリティー更新プログラムの提供や仕様変更などのサポートの対象外となるため、中古のパソコンを買う場合はできるだけ最新のOSが搭載されているものがおすすめです。
保証内容をしっかりと確認する
中古パソコン専門店で購入した場合は、その店舗の独自の保証内容をしっかりと確認しましょう。最近では数カ月から数年にわたる保証期間を提供している店舗もありますが、初期不良による交換期間は1~2週間程度であることがほとんどです。
保証を受けるためにも、レシートや保証書は大切に保管しておきましょう。
ノートパソコンの場合はバッテリーにも注意
中古のパソコンでも特にノートパソコンの場合は、バッテリーがどの程度劣化しているか確認したほうが良いでしょう。バッテリーが劣化していると、電源につながずに使用している際、すぐに充電が切れてしまいます。
中古のパソコンの販売店によっては、購入時にバッテリーだけ新品にしてくれるサービスを行っている店舗もあります。
またノートパソコンの機種によっては、バッテリーを自分で交換できるタイプもあります。バッテリーの交換はそれほど難しくありませんが、バッテリーが劣化している場合は新品のバッテリーの費用を用意しておく必要があるでしょう。
おわりに
中古のパソコンのメリットとデメリット、購入するときの注意点をご紹介しました。
中古のパソコンにはデメリットもありますが、リスクを認識した上で注意点に気をつけて購入すれば問題なく使用できます。新しいパソコンを購入する際は、中古のパソコンも含めて検討してみてはいかがでしょうか。
この他にもパソコンのトラブルや操作方法に関する情報をお届けしています。パソコンのことでお困りの方は参考にしてみてください。